38.「ペットが残したもの」~あの子の遺品、無理に片づけなくても大丈夫です
「一緒に暮らしたペットの遺品を、いつまでも置いておくと、あの子が成仏できないのでは……」そんな話を聞いたことはありませんか?
でも、どうかご安心ください。
遺品をいつまでも手元に置いているからといって、あの子が成仏できないということはありません。人間でも遺品となったものを大切に保管したり又使用したりします。
遺品を片づけられないのは、気持ちが弱いからではなく、突然いなくなった現実を心が受け止めるまでに時間が必要だからです。
大切な存在を失った直後は、「もっと何かできたのではないか」という自責の気持ちを誰もが抱きやすいため、こう思う事は、さらに心の負担になることがあります。
「急いで片づけなくても大丈夫ですよ」
大切な家族だったからこそ、すぐに片づけられなくて当然です。
お気に入りだったおもちゃ、リード、いつもいたクッションやベッド・・・。
あの子と過ごした大切な思い出でがつまっています。
無理をして手放したことで、後になって想い出まで手放した気分になり、後悔もあるのではないでしょうか?
可愛い子を亡くされた方に、私はよくおすすめするのが、まだにおいの残った物をジップロップ等の保存袋につめて、淋しくなったらそっとあけて残り香で懐かしみ、悲しみを和らげてくださいと言います。
片づけられないのなら、心に従ってください。
気持ちの整理がつけば、自然と少しずつ片づけていけるものです。
大切なのは、いつ片づけるかではなく、あなたの心が納得できるタイミングであること。
遺品は、単なる物ではありません。
「あの子と過ごした証」でもあります。
だから遺品を残しておくことは、「執着している」のではなく、思い出を大切にしている行為であり、心にまだ愛情というものが残っているからと、捉えてください。共に過ごした時間を大切にし、どうか焦らず、あなたの心のペースで。
今はまだそばに置いておきたいと思うあなたの気持ちを、大切にしてあげてください。
