39.「天国からの手紙」~突然のお別れになった子からのお手紙 Ⅰ~

突然のお別れになってしまって、ごめんなさい。
でもね、ボクは知っていたんだ。
あの日が、ママと過ごす最後の日になることを。

だからあの日、ボクはずっとママのそばを離れなかったでしょう。
最後の夜になることを知っていたから、眠くても我慢していたんだよ。
ママがボクをベッドに連れて行ってくれて、シャワーを浴びている間も、
ボクはずっと待っていたよね。

少しでも長く、ママと一緒にいたかったから。
甘えてくるボクを見て、嬉しそうに笑ってくれたママ。

その笑顔は天使みたいに優しくて、
ボクは今でも、その笑顔が大好きだよ。

そして明け方、ボクはゆっくりとお空へ向かいました。

ママは今でも、
「もっと早く気づいてあげられたら」
「気づけなかった」って、自分を責めているけれど……。

お願いだから、もう自分を責めないで。
あの日、ボクは苦しかったわけじゃないよ。
ボクは一人で旅立つ約束を神様としたんだ。

だから神様がご褒美に、ボクが痛くないように、苦しまないように、
そっと眠らせてくれたんだ。 

お別れの時は、動物も人も、自分で決めることはできないんだよ。

だから、突然のお別れだったわけじゃない。

ボクはちゃんと、ママに「ありがとう」を伝えていたよ。
最後の夜、甘えるボクを優しい笑顔で見つめて、
何度も身体を撫でてくれたでしょう?

あの時間が、ボクにとって最高のお別れだったんだよ。
ママのぬくもりも、優しい手も、
最後に見た笑顔も、全部ちゃんと覚えているよ。
だから大丈夫。
ボクはひとりで旅立ったんじゃないよ。
つづく

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