23. 「ペット火葬」~ワンちゃんは必ずお別れの挨拶をするⅡ~

ワンちゃんにとっての世界はあなただけだった筈です。少し霊感がある人はこの時にワンちゃんと話せたりするといいます。静かに語りかけてあげてください。
ワンちゃんからの「ありがとう」や最後のお願いが聞こえるかもしれません。

それが本当に言葉として聞こえたのか、それとも長い年月を一緒に過ごしてきたからこそ感じ取れたものなのか。それは誰にも分かりません。
でも、そんな瞬間があってもいいのではないでしょうか。
言葉は話せなくても、目や仕草でたくさんの気持ちを伝えてきたはずです。

そんな最後の時間だからこそ、静かに話しかけてあげてください。
「大丈夫だよ」
「ここにいるよ」
「ありがとう」
「大好きだよ」
何度でも伝えてあげてください。

そして他にもこんな事があります。
ときどきワンちゃんが、何もない空間をじっと見つめることがあります。
上を見つめたり、遠くを見つめたり・・・。

昔から、
「犬は人間には見えないものが見える」
「お迎えに来た誰かが見えているのではないか」
そんな話を聞くことがあります。
もちろん、医学的に証明されたことではありません。

視力や意識の変化など、身体的な理由でそのような行動をすることもあります。
飼い主さんがその姿を見て、
「誰かがお迎えに来てくれたのかな」
と感じたのなら、その気持ちは大切にしていいのだと思います。

苦しそうではなく、穏やかな表情で遠くを見つめているのなら、
どうか慌てずに。
静かにそばにいてあげてください。
そして最後まで記憶として残ることがあるのが、触れ合いです。

もう食べることもできない。
お水さえ受け付けなくなっている。
そんな子が、最後の力を振り絞るように、あなたの手を舐めてくれることがあります。
顔を近づけると、いつものようにチュッとしてくれることもあります。
それは、ただの仕草なのかもしれません。
でも、長い間一緒に暮らしてきた飼い主さんなら、
「この子が最後に伝えようとしてくれている」
そう感じることがあるのではないでしょうか。

だから、その時はただ一言、
「ありがとう」
と言ってあげてください。
「一緒にいてくれてありがとう」
それだけで十分です。
そして意識が薄れてきた頃・・・

つづく

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