22.「ペット火葬」~ワンちゃんは必ずお別れの挨拶をするⅠ~
病気を抱えている子。長い年月を一緒に過ごしてきた高齢の子。
そんな子たちが、人生の最後の時間に見せる姿には、とても不思議なものがあります。
そんな最後のサインを見逃さないで
それまでほとんど動かなかったのに、突然立ち上がる。
少し前までぐったりしていたのに、じゃれるような仕草を見せる。
食事もほとんど受け付けなかったのに、大好きだったものを少しだけ食べる。
私たちは、そんな場面に出くわすと、
「元気になったのかな」
「まだ大丈夫なんだ」
そう思って、喜びます。
もちろん、本当に一時的に状態が良くなることもありますが、終末期の子に一時的に元気が戻ったように見えるこの時間を私は「夢治り」と呼んでいます。
医学的な言葉ではありませんが、まるで最後にもう一度、元気だった頃の姿を見せてくれているように感じるからです。
それを見ると、嬉しさや安堵感がありますが、あとになって
「あれは最後の時間だったのか・・・」と気づきます。
だからこそ、その時間をその瞬間に出会ったら、大切にしてあげてください。
無理に何かをさせる必要はありません。
ただ、そばにいてあげる。
名前を呼んであげる。
優しく撫でてあげる。
それだけでいいのです。
静かになったワンちゃんが、じっとあなたを見つめていることがあります。
横になったまま、顔を動かすこともなく、瞳だけであなたを追いかける。
それは
つづく
