56.「大阪ペット火葬」~穏やかに年老いていく愛犬への贈り物Ⅱ~
そして、もうひとつ。いつか訪れるお別れについて、
元気なうちから少しずつ考えておくことも、
愛犬への大切な愛情だと思います。
その時が来て慌てないように、体調が変化したときの対応や、
苦痛を和らげるためにできること、最期をどこでどのように過ごさせて
あげたいかなど、家族で話し合っておくことも必要だと考えます。
何も考えずにいたい気持ちも、
縁起でもないと思う気持ちも、よくわかります。
それでも、いざというときに後悔や迷いを少しでも減らし、
愛犬にとって最善の選択ができるよう、心の準備をしておく
ことには意味があると思うのです。
飼い主が慌てたり、パニックになるのは、ワンちゃんにとっては
ストレスになると考えてください。
「あの時に・・・もっと方法があったのでは・・・」と
後悔したりしない為にも必要だと思います。
最期が近づいたとき、「思い出の場所へ連れて行ってあげたい」
「もう一度、一緒に散歩をしたい」と思うかもしれません。
けれど、その子の体がつらそうなら、無理をさせる必要はありません。
特別なことをしなくてもいいという事を理解して頂きたいと思います。
ただそばにいて、優しく声をかけ、そっと体に触れ、
安心できる時間を一緒に過ごす。
それだけで、きっとかけがえのない時間になります。
私たちにとっては、いつもの何気ない一日でも、
愛犬にとっては大切な一日です。
スマートフォンを見る時間や、テレビを見る時間を少しだけ減らして、
その子の寝顔を眺めたり、ゆっくり撫でてあげたり、同じ空間で
穏やかに過ごしてみてください。
長生きしてくれた愛犬に、最後まで「ここは安心できる場所だよ」
「ずっとそばにいるよ」と伝えてあげること。
それが、年老いていく愛犬に私たちが贈ることのできる、
何よりの愛情なのだと思います。
残された時間の長さではなく、その時間をどれだけ穏やかに、
愛情いっぱいに過ごせたか。
いつか訪れるその日まで、愛犬との何気ない毎日を、
どうか大切にしてあげてください。
おわり
