13.「大阪ペット火葬」~魂はときどきこちらの世界へ舞い降りる~
あなたは生まれ変わりって信じますか?そして魂とは・・・何なんでしょうか?「魂」というものには、科学的に確認された一つの定義がある訳ではありませんが、宗教・精神世界的に捉えていうならば、肉体と魂は別に存在しており、肉体が無くなっても魂は残り、消えないと考えます。そして、犬の輪廻転生(生まれ変わり)はあり、魂は経験を重ねながら又別の肉体に宿るという事になります。
私は「科学で証明されていない」ことと「存在しない」事は同じではないと考えます。
だからこそ、私は「魂」というものの存在を信じています。
ペットを見送られた方から、こんなお話を伺うことがあります。
「虹の橋のたもとで待っているあの子に、いつか会いに行くんです。」
そう話される方もいれば、
「不思議なんです。あの子が私のもとに帰ってきてくれたんです。」
「また、あの子に巡り合えたような気がします。」
そんなお話をされる方もいます。
ペット火葬というご縁をいただく中で、私はこれまで何度もそのようなお話を聞いてきました。
その中でも、今でも特に印象に残っているお話があります。
ある方が、長年一緒に暮らしたワンちゃんを見送られ、その後、新しいワンちゃんを迎えられました。
ある日、その子に初めて「甘栗」を見せたそうです。
すると、今まで見たこともないほど興奮し、よだれを流しながら、必死におねだりをしたそうです。
もちろん、ジャーキーなどのペット用のおやつを与えれば、普通に喜んで食べます。
ところが、その子にはもう一つ、どうしても不思議な好物がありました。
それは「桜餅」でした。
桜餅には独特の香りがあります。
犬が特別好むものとは思えません。
けれど、それは亡くなった先代のワンちゃんが大好きだったもの。
甘栗と桜餅。その二つは、亡くなった子の「二大好物」だったそうです。
それだけではありません。亡くなる前、体が辛くなっていた頃に見せていた仕草を、新しく迎えたその子が何度もすることがあったそうです。偶然なのかもしれません。
似た性格の子だっただけなのかもしれません。
それでも、その方は次第に確信するようになったそうです。
「この子は、あの子が帰ってきてくれたんだ」と。
そう……。
生まれ変わりなのだ、と。似た性格の子だっただけなのかもしれません。
けれど、不思議なことに、その子が生後半年を過ぎた頃になると、それまで見せていた不思議な仕草や、まるで先代の子を思わせるような様子が、いつの間にか見られなくなったそうですそして、そんなある日。その方は、その子の体にある小さな模様に気がつきました。
亡くなった先代のワンちゃんと、まったく同じ場所。
そして、まるで印をつけたかのように、同じくらいの大きさの模様があったそうです。
私は、そのお話を聞いて、ふとこんなことを思いました。
もしかすると、それは「生まれ変わり」という言葉だけでは説明できないのかもしれません。
この子として生まれ変わったのではなく、
ほんの少しの間だけ、その子の身体を借りて、虹の橋の向こうから会いに来てくれたのではないでしょうか。
そして、その子自身に少しずつ「自我」が芽生えていく頃、「もう大丈夫だね」
そう言って、そっと離れていった。
最後に、小さな目印だけを残して。
そんなふうに考えると、その体に残った小さな模様さえも、
「ここにいるよ」
という、あの子からのメッセージのように思えてきます。
生まれ変わるということは、必ずしも、まったく同じ魂が別の身体に宿ることだけではないのかもしれません。時には、少しだけ寄り道をして、大好きだった人のところへ会いに来る。
「寂しくないよ」
「ちゃんと見ているよ」
「また会えたね」
そう伝えるために、ほんの少しだけ、この世界に降りてくる。
私は、そんな魂がいてもいいのではないかと思っています。
もちろん、それを科学的に証明することはできません。
でも、科学で証明されていないからといって、存在しないとは限りません。
大切な子を失った人にしか分からない、不思議な出来事があります。
偶然では片づけられないような出来事があります。
そして、その出来事によって、
「もしかしたら、あの子は今も私のそばにいるのかもしれない」
そう思うことで、もう一度前を向くことができる人がいます。
もし魂というものが本当にあるのなら。そして虹の橋が本当にあるのなら。
あの子たちは、ただそこで私たちを待っているだけではなく、
時々こちらの世界へ舞い降りて
大好きだった人の様子を見に来てくれているのかもしれません。
私たちが気づけるように・・・・
小さな「しるし」を残していってくれているのかもしれません。
私は、そんなふうに考えています。つづく
